綿の日々
東京コットンビレッジが育てる綿とは
和綿は江戸時代初期ころから栽培が盛んになった、日本古来の木綿です。5月に種を蒔き、7、8月にはオクラの花に似た、淡い黄色の花を咲かせます。9月頃には実を付け、10月には実が弾け、ふわふわとした綿が成ります。繊維が短く弾力があるのが特徴です。また、白い綿は、原種である茶綿から突然変異で生まれたものと言われます。日本古来の品種も昔は200種類ほどあったと言われますが、現在では絶えてしまい数十種類になってしまいました。
産業自給率はほぼ0%と言われています。
産業の発展により海外からの安価な綿の輸入など様々な理由から、明治維新以降は国内での棉の栽培は衰退します。それと同時に成った棉から糸にするという手で行われていた技術や文化も衰退していきます。
コットン栽培は世界の農地の約2%ほどだと言われています。その2%の農地に、世界で使われている農薬の20%ほどが使用されているのが現状だそうです。コットンの栽培や糸つむぎを通じて、このような現状も知るきっかけにもなります。
TokyoCottonVillage編集部
日本古来の綿、和綿をテーマに様々な活動を行っています。服も土から成るということに改めて気づき考えるということを大切にしています。